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フラットーク「デジタルの遊びを語ろう」

フラットーク開催レポート
(文:宮原美佳)

フラットーク

2010年8月11日に、アーツ千代田3331にて「フラットーク」を開催しました。「フラットーク」とは、「フラット」+「トーク」のこと。この名前の通り、対等に楽しく対話をしました。フラットークは、今までのディスカッションや講演会とは違う実験的な取り組みです。今回は、紙に書いた内容をすぐに共有できる仕組み「チャートイット」を使いながら、インタラクティブな対話をやってみました。予定された話を聞くことよりも、そこに集まった人で、方向性がきまって話が展開していく、インターネットのような効率性と偶然性のある場をリアルにつくりたいと思っています。

50人弱の参加者は、ワークショップの専門家、企業の方、デザイナー、アーティスト、研究者など、本当に様々な分野の方でした。これだけバックグラウンドが違うと「ワークショップ」、「デジタル」、「学び」ということばのとらえかたが違っています。さてどんな話がされたのでしょうか。

コンダクターは、安永哲郎さん(コクヨ「ヒラメキット」の開発者のひとり)と宮原美佳(ムービーカード)で行いました。

デジタルの遊びの4つのビジョン

はじめに、4つのデジタルワークショップの共通点から、「デジタルの遊びの4つのビジョン」をフラットークのたたき台として提示しました。

デジタルの遊びの4つのビジョン

その1.こどもが遊びを自らつくる。
その2.ソフトはマニュアルがいらない。
その3.こどもを信じて大人は見守る。
その4.アクティビティ全体がデザインされている。

コンダクターの安永さんからは、コクヨの「こども未来プロジェクト」を、このビジョンにあてはめてみるとこうなると紹介いただきました。


こども未来プロジェクト

その1.こどもは生まれながらにしてクリエイティブである
その2 空間とモノを通して創造性を育む
その3.こどもを信じて待つ

3分間プレゼン

デジタル空間は子どもたちにとって、はらっぱとおなじように自由に遊んだり学んだりできる場です。そんな思いで長年活動してきた4つのデジタルワークショップのメンバーが3分間のプレゼンをしました。

ピッケのつくるえほんの朝倉民枝さん
「まずこどもが主役でいて、アプリケーションがあって親や先生がいる。」

ムービーカードの杉本達應さん
「人間は物語をつくる動物である。」

アニメーションワークショップの布山タルトさん+佐藤忠彦さん
「道具はちょっと変だな〜と思ってもらうことが大事」

ビスケットの原田康徳さん
「ねんどっぽいコンピューターをつくりたい。」

参加者の10秒紹介

どんな人が参加しているのかを、自分の仕事を図にしてもらったものを全員で見ていきました。図を見ることで、肩書きではなく、何を考えていて何をしようとしているのかが、すぐにわかります。お名前を呼んだら「は〜い」と返事をして手をふってもらいました。同じテーブルの人がどんな人なのかもわかります。
  

まる、さんかく、しかくのハンコがあらかじめ押してあるチャートイットの紙に、自分の仕事内容を図で表現してもらいました。言葉とは違う視点でやりたいことや仕事内容などをつかむことができました。

テーブルごとにディスカッション

「はらっぱには犬のふんがあるんですよ〜。これがないとはらっぱではありません」

テーブルごとのグループディスカッションのまとめ

フラットーク中に個人で考えたことの共有

時間がなかったのでつづきはWebで、参加したみなさんの発見したことを共有しましょう。

いただいたコメント一覧(小さなカード)

いただいたコメント一覧(大きな用紙)

コンダクターをつとめていただいた安永さんからご感想をいただきました。


今回のフラットークの最大の収穫は、結論が出なかったことだと思います。

日常生活レベルで「デジタル/アナログ」の切り分けそのものが意味を成さないことを多くの人が体感的に感じ取っている中で、その言葉の定義のみに踊らされる必要はまったく無いということなのでしょう。

そんな中でもココロに引っかかる印象深いキーセンテンスがたくさん出てきました。「作り手としての楽しみ/受け手としての楽しみ」「はらっぱの肥やし」「体験が大事」「もっと真剣に生きろ」などなど。

なるほど、その手法やツールが何であれ、やはりワークショップに関わる人が行きつくところは「ワークショップという体験とは何なのだろう?」という根源的な問い。そして気づくのです。既に私たちはそれを永遠に問い続けるというお題の長い長いワークショップにどっぷりとハマっていることに。

フラットークは続いてく。どこまでもフラフラッと、フラットに……。(やすながてつろう)

終了後、「時間が足りない」、「話したりない」といった声をたくさんいただきました。「続きはWebで」のお約束通り、レポートをつくろうと当日の映像や写真やチャートイットを見ながら、わたしなりにまとめました。そしてディスカッションで出てきた部分を分析しはじめて、イヤ待てよ…と思ったのです。これは私の分析でしかない。来てくださった人たちの分析がすでにあるのにいいのだろうか…。「たくさんキーワードを拾った」とか「考えていたことの糸口が見つかった」などの感想も聞いているのに、何かが変だ。

インターネットのような効率性と偶然性のある場をつくりたいと思って実験的な場をつくらせていただきました。なのに肝心なところをまとめてしまっていいのだろうか。う〜む。

インターネットの心地よさは、自分で判断できることだとわたしはおもっています。たとえば最近TV番組を見て心地わるさを感じたことはないですか。なんだかはじめから答えを決められていて、自分では何も発見できないような息苦しい感じを。

フラットーク参加者のみなさんも、このサイトを見にきてくださったみなさんも、スタッフも、この情報のカオスの中から法則や答えを導きだせる人です。余計なことはやめました。そう、みんなが見つけた法則や答えを、次回のフラットークで話したり、Twitter でつぶやいたりしましょう!(ハッシュタグは #dhara です)

  
フラットーク終了後、みんなで記念写真をとりました。

本番を撮る前の写真が、かしこまってなくて、みんなステキな顔をしています。ガラスの向こうからコンダクターをしていただいた安永さんも参加してます。ふふふ。

最後になりましたが、力をかしていただいた早稲田大学の学生のみなさん、アーツ千代田3331のスタッフのみなさん、ステキな食べ物をプロデュースしていただいた大西さん、本当にありがとうございました。

フラットーク、次回は10月を予定しています。

当日のスライドショー

フラットーク

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